博多のとりかわは手間暇かかります。
とり皮ブームによって大量生産するために、揚げる、タレも仕上げで絡めるなど簡易的に作られたとり皮を「博多のとり皮」として販売しているところもあるそうです。竹乃屋でも試作したことがありますが、食感は全くの別物で博多のとり皮と呼べるものではありませんでした。
はじめは竹乃屋各店舗で仕込んでいましたが、焼いて寝かして72時間。焼く場所、寝かせる場所も必要で、1日に生産できる量は少なく売り切れてしまいます。また、品質も店舗によってバラバラ。
品切れさせず、品質を安定させるために、1ヵ所での大量生産が必要と考え『駅南店』を『博多ぐるぐるとりかわ製造工場』に改築しました。
100名以上の客席と厨房を取り壊し、串刺し室、8台のぐるぐるとりかわ専用焼き台がある焼き室、寝かせるための冷蔵・冷凍庫を設置。理論上は月産100万本の博多ぐるぐるとりかわの仕込みができるようになりました。